福岡ゆかりの上方落語家6人でつくる「上方落語福岡県人隊」が結成3年目を迎え、30日に直方市、31日に福岡市で県内初の公演を行う。上方落語の定席寄席・天満(てんま)天神繁昌亭(はんじょうてい)(大阪市北区)では年3回ペースで公演し、在阪の県関係者たちに人気も上々の県人隊。“古里公演”では、落語のほか、全員で創作した博多にわかも披露する。
県人隊のメンバーは、露の団四郎さん(芦屋町出身)、桂梅団治(うめだんじ)さん(福岡大学卒)、笑福亭恭瓶(きょうへい)さん(福岡市出身)、笑福亭風喬(ふうきょう)さん(うきは市出身)、桂三四郎さん(第一経済大学卒)、桂そうばさん(福岡市出身)。芸歴30年を越すベテランから、入門5年の若手までそろう。
「県人隊」筆頭の団四郎さんは「私が入門した1977年当時は、上方落語家は約70人。福岡の先輩はおらず、出身地を隠してました」と振り返る。やがて入門者が相次ぎ数年前には上方落語家は250人に。繁昌亭の楽屋で世間話をするうちに、福岡ゆかりの後輩がいることを知った団四郎さんが県人隊結成を呼び掛け、2008年1月に繁昌亭で初めて公演した。全員で創作した博多にわかも披露。この公演を機に、恭瓶さんは博多弁落語にも挑戦し始めた。
団四郎さんは「みんな師匠も違い、芸風もさまざま。県人隊での交流がさらに芸域を広げている」と話す。
直方公演(入場料1500円)は30日午後7時、直方市山部のユメニティのおがた=0949(25)1007▽福岡公演(同3千円)は31日午後6時半、福岡市南区高宮の市男女共同参画推進センターアミカスで、問い合わせはタカ・カンパニー=092(523)8607。 |